nora

tomo | Graphic designer, Illustrator | デザイン、イラストのお仕事をしています。日頃のたわいない独り言をつぶやいていきたいと思います。

また行きたくなっちゃった。そうだ、メキシコいこう⑤

¡ Viva !

翌日なり。
サカテカスは今日も快晴なりよ。




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突然ですが。

サカテカスで私たち、
デュオを結成したなり。


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『MAGUEY』(マゲイ)


※ マゲイ :
メキシコの蒸留酒テキーラ
メスカルの原材料となる植物


響きが良いので。
マゲイ。


・・・・・・・・・


さあさ。
ふたりのマゲイ、

今日は丘をのぼるなりよ。
たっぷり寝たし、
準備満タン、心も躍るなりよ。


しかし。

今日よく寝たけど
やっぱり昨日から
なんだか頭がボーっとする。

うん。
私も、普段頭痛しない体質なのに
遠くの方で朝からずっと
頭痛感じてるからコレきっと




高山病だねっ!



標高2500m。
軽い高山病のまま
本日も散策開始ですっ


キンタレアルホテルから
ちょっと歩いた観光案内所で
街の地図をもらってから
近くのお店で友人おすすめの朝ごはんを。

やはり店内みんなジロジロ見てくる。
まあ見るがいい。慣れたもんよ。
アジア人だってサルサたべるぜ。


おいしかたー

目玉焼きのせ。
黄身がトローリ。


アボカドだっ!!
ワカモレにうれしくなっちゃって
がつがつ食べたの私。

辛いの。
辛いのにがつがつワカモレ食べたの。
結構なハラペーニョ感じながら
ワカモレがつがつ食べたの。

そしたら
高山病も相まってか
急に冷や汗出てきたの。

友の声が遠くなってく。
ちょっとまって、
とおいとおいー

きこえないー…     これは、、


やべい
まげい
トイレ!!

と思ったら、
突如むせた。

したらば
お店の人が
即座に水くれた。涙

ただでさえアジア人目立ってたのに
更にむせて目立つ。

はずかちい。
あんなに慣れてたのに
これはやっぱりはずかちい。

お水のんだら
落ち着いた。

あれは何だったんだろう。
貧血?
高山にいながら
ワカモレがつがつ食べたから?

お店のひとさいごに
サービスで
アイスまでくれた。涙


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なんだろう、この飾り。笑
かわいい。笑

嬉しくなった。
心もはずめば
チップもはずんだ。

今日は
昨日と違う道を通りながら
炭鉱ツアーチラ見して
ブーファの丘へ行くロープウェイへ。


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すがすがしいなぁ。


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公園みたいな広場を通ろうよと
歩いていたら、ウンニョふむ。涙

かなしみの私。

陽気なおじさん。


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靴の裏指さして
かなしい写真のはずが
陽気なふたりの写真に仕上がった。


ちょっと行き止まりや
のら犬に翻弄されながら
炭鉱に到着したんだけど、

炭鉱こみまくり!
やはり人気スポット。
トロッコのりたかったけど
チケット買うにも大行列。
やはり見送ろう… 写真だけ撮ることに。


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更に階段をあがる。
さあ、ブーファの丘への
ロープウェイへ向かおう。

階段あがったとこ。
景色がきれいで
興奮して撮影会。
サボテンいっぱいだぁ!


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警備員?職員のおじちゃんが
やってきて、
ちょっとおしゃべり。(友が)
私は ウンポコ。グラシアス。

職員の敷地内に知らずに
私たち入っちゃってたみたい。
私たちがワイワイ写真
撮ってたから
許してくれたみたい。
ありがとう◎

おじちゃんとバイバイ


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それにしても、

階段きつぅ
坂きつぅ
サカテカス坂きつぅ
坂テカスぅ

息すぐあがる。
標高たかすぐる。

ゆっくりゆく。
軽い高山病の私たち。
頭痛中。


必死に階段を、坂道を、
進みながら。
道を聞きながら。

地図にもない道をゆく。

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ロープウェイ乗り場へ。

…     ようやく!
ついたぁ!

ひー!!
息があがりまくりだぜ。

ゼェゼェ。



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…    なんだか人がいない。



うそでしょ。

しまとる。。



信じられぬ漫画の展開。

しまとるぅぅぅ




ここまで
きたんじゃー

あけろぉぉ


しかし扉は無言をつらぬき
閉まったまま。

ロープウェイ、
2月まで
メンテナンス中。

だってほら、みて。
私たちが目指す先は


左上の…


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あそこ。



今から逆側の山のてっぺんまで
歩かねばならぬと?

近くに座ってる
おじちゃんに
向こうの山までどのくらいか
きいてみる。

おじちゃんクマさんみたい。
かわいい。


今度はのぼってきた分の
半端ない階段を下り
セントロ戻り
あの山登る。

ひー
過酷!


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もう一度言おう。
私たちはこちら側の丘の上に。

目的地はあちら側の丘の上に。


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てくてくてく
地元の子たちも
さすがにしんどそう。

でも小道や階段は
かわいいなぁ。


中心地まで
おりてきた。

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あとは、、、


のぼる!


でも、ゆく道は景色は
とても美しい。


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ごみ収集車。
あんなに積み上げたゴミを
落とさずに
坂上り下りする。

そんな坂を
じわじわのぼる私たち。

じーっと見られるので
バイバイしてみた。


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エンジェル通りの
坂をただひたすらあがると
小さな教会が。
写真撮ってじっと見てたら、
近くに座ってた
おばあちゃんがあけてくれた。

小さな小さな教会。
かわいらしい飾りと
かわいい色づかい。
おもちゃ箱をあけたような、
こどもが色づけたような、
だけど大切に大切に
愛されてきたことが
感じられる教会。

おばあちゃんは、
私にはさっぱりわからなかったけど
いろいろお話してくれた。
なんか分からないけど涙でてきた。

何話してるかさっぱり分からない
にもかかわらず
涙でるて。

何かわからんが
とりあえず重症のようだ。

最近の私は
ドラマの最終回だけいきなりみて
1分で泣けるという力を得た。



ゆっくりでいいから、
休みながら、
少しずつすすみなさい。
てっぺんめざして。

おばあちゃんは
そのようなことを言っていたらしい。

ありがとう。
がんばるね。
ありがとう。


おばあちゃんは、
ブーファの丘までの道のりを
そう言って励ましてくれたのだ。
(標高高いし坂多いからね)

私は勝手に人生の言葉と受け止め
涙をにじませた。

色々うまくいかなくて
いつもとろい私に
いつしか誰かが言ってくれた。
単に何するも人より
ちょっと遅いだけだよ。
大丈夫だよ、頑張ってるよと。


ありがとう。
がんばるね。
ありがとう。

ただ、
おばあちゃんにしてみたら
単にブーファの丘まで
坂道しんどくて苦しくて
泣いてるように見えていたと
思われる。

おばあちゃんたちにバイバイして
先を急ぐ。


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坂。
坂。

もの落としたら絶対ころころ
取りにいけなくなるくらい坂。



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更に坂。
更に角度が急なのだ
坂テカス。


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でも、見えてきた。


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もう少しだ
がんばLOW


工事中の
おじちゃんたちもすごいみてくる。
え、どれどれ?
と、奥からみんなやってきて
みてくる。

それどころじゃねえ。

ゼェ。


降りてくる人たちと
挨拶しながら。


ゼェ。



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がんばった分だけ

みえる景色は







ちがーーーう!!


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ついたァァ



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これをみにきたーー!



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絶景。
素晴らしい。


みわたすかぎり。

うすいピンクの建物が
山あいにびっしり。

空気もきもちいい。



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歩きに歩いたあの道たちは
こんなふうにみえるのか。

まだまだ先にもつづく道。


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街をこえた向こうに
奥の奥に広がる
何もない地平せん。
空の青い青いいろ。

ずっと
ずっと見ていられた。

しずかだ。

これがサカテカス
プエブラとも、
シティとも、
オアハカともまたちがう、
メキシコの街をみた。

ゆっくりでも
諦めずに進めば必ずみえるのだ。
上がったり下がったりしながら
時々やすみながら。
だれかに励まされながら
励ましながら。

そゆこと!?
おばあちゃん、
やっぱり、そゆこと!?

これを
伝えたかったのね!



サボテン。


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勝手に人生と
なぞらえながら
まさかの壮大なストーリーに
したてあげた。

いや、ほんとうに
素晴らしかった。


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この街をつくりあげた人々は
この景色をこうやって
みたのだろうか。

革命時の人々は
何を思っていたのだろう。。


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しばらくずっといた。

絶対わすれないように
目にやきつけるよう、
ずっとみてた。



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身体を休めて、
ずっと街をみおろしていた。


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ずっといて、


ゆっくりやすんで。


階段すわって。


サングラスかけて。




何を思ったか、


デュオ組んで。


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近くのお土産屋さんをのぞきながら
じゃあ、もどろうか。と、
丘をあとに。

かわいい女の子が売っている
ビーズのアクセサリーを買って。


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昨日と違う道をあるく。
歩いていない道をあるく。


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いろんな景色。
かわいい小道。


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のぼった分だけ
くだる坂。


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帰り途中にまた
ゴミ収集のクルマと会う。
てをふる。
おぼえててくれてた。


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いちにち、今日、

とっても歩いた私たちだったけど
今日はメキシコ最後のよる。

すてきなメキシコ料理をたべよう。


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夜ごはんには、
昨晩調べておいた
レストランへ。

今夜は旅の感謝の気持ちに、
友人にプチサプライズを。


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La Leyenda

メキシコのカラフルな雑貨が
所狭しと壁や天井やあちらこちらに。
お店自体がおもちゃ箱。
本当に全部見きれないほどの
かわいい、そしてちょっと毒のある
装飾たちが、ぎっしり。


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2階に通された。
まだ時間も早いからか、
貸切状態。


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ごはんも絶品だった。
スープ♡


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お店のひとが、サービスからか
メスカルをくれた。
メスカルは、テキーラと同じくらい
メキシコでは有名なお酒。


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つよいっっっっ
非常につよいっっ

けど、おいしくいただいた。
グラシアス◎


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トイレは、
て洗うとこもかわいい。



この旅では、
旅行プラン、スペイン語
何もかも頼りっぱなしで
本当にグラシアス。
このチキータな友人がいなければ、
この数々の出会いも経験もミラクルも
なかったとおもう。

ディナーのご馳走と、
プエブラで内緒で買った
お揃いの∞アクセサリーを
友人に贈った。

感謝には足りないけれど、
友人も喜んでくれた。
私も嬉しくなった。

ムチャスグラシアス。


最後にお店ノートに一言。

ごちそうさまでした。
ありがとう、友。


私はメスカル2本で
ちょっとほろ酔い。

帰りがけに、
通り沿いにある古本屋を
なんとなくのぞいた。

奥に狭く長い店内に
古本たちが並ぶ。

小さな薄暗いお店奥にちょこんと座る
すてきなすてきなおじいちゃん。
映画に出てきそうなおじいちゃん。

いろいろ説明して教えくれた。
とってもかわいい。


こちらで私は
アンティーク、オリジナルの
メキシコ映画のグラフィックデザイン
ひとめぼれ。

完全に買う気だったのに、
おじいちゃんひととおり説明したら
「これは値がはるから買わないだろう」
と、しまいだした。
買う買う!買わせてお願い。

ていったら、びっくりしてた。
いやいや、安いもん!


… 日本て、豊かだな。。
なんか、なんか、なんだろう。
なんかフクザツ。


おじいちゃん、
すてきな買い物ができたよ。
ありがとう。


帰りがけにパン屋さんで
クッキー、チュロスを買って
サカテカスの素敵な夜景をみる。


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ライトアップも素晴らしかった。
さいごのよる。

少しお土産屋さんで
いろいろみて、

あたたかい色にひかる
サカテカスの街をさいごに、
ホテルへむかう。

メスカルで少しフワフワ
気分良くなって

ちょっとしんみり、
さいごのよる。

ありがとう、サカテカス
なんども通りをみる。


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あっという間に今日もおわる。


心もお腹も
大満足。


ホテルで待ち受ける、
恐怖のパッキング。



重さ大丈夫かなぁ、、、

イソディンで
今日もうがいしながら
パッキング地獄は夜中まで
つづくのであった。。。



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夜のキンタレアルホテルも

きれいだな。