nora

tomo | Graphic designer, Illustrator | デザイン、イラストのお仕事をしています。日頃のたわいない独り言をつぶやいていきたいと思います。

あ。そうだ、便乗して直島いこう②

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直島2日目も、
とてもきもち良い天気に恵まれました。

おはよう。

宿、星屑の屋根裏の部屋から
ギィ、ギィ、と小さな階段をおりて
顔を洗って歯みがき。

今日は1日サイクリングで
島の向こう側の美術館巡り。

昨晩、布団の中で
入念に今日の計画を練っていたけど、
1日太陽浴びて、
電動だけど自転車走らせて、
やっぱり疲れが出たのか
友人の寝たまんまヨガのアプリで
見事にふたりとも即効落ちた。
たぶん同じタイミングで落ちた。

さあ、いざゆかん。
今日は島を反対まわり。
まずは海沿いを走り出す。


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きもちいい〜〜

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カーブカーブ


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いきなり坂だが、かまわん。
ゆけ、電動なのだ。
スイスイと。

途中、坂の上から
とっても綺麗な景色をみる。
ふたりともつい自転車をとめる。


海がキラキラ。
遠くに島がみえる。

ベンチがあるから
ここで昨日買った、
トコリのパンを食べよう。


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お天気よくて、景色最高で、
パンたべるとか。

こんな贅沢、あるじゃろか。


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し、しかも
お、おいすぃ。。。!



ふたりでむしゃむしゃ。

こりゃんまい。

こりゃ今日も買いだな。と
パンをむしゃむしゃしていると

通りすがりのおじいちゃん。
ふたりの写真をとってくれた。
ちょっとおしゃべり。

おじいちゃんは毎朝
この海沿いの大きな登り坂下り坂を
ぐるっと歩いているらしい。

向こうに瀬戸大橋がうっすら見えるよ
と教えてくれたおじいちゃん。
優しかったなぁ。ほっこり。


東京にいると気づかないような
あたたかさや時間のゆるやかさ。

もたもたしてゆっくりしてたら
地中美術館あたりで
またおじいちゃんに会った。

おじいちゃん、ありがとう。またね。



チケット売り場まで行って
チケットを購入。
そしてモネの庭を通って地中美術館へ。

モネの庭。
友人念願のモネの庭です。


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ここ本当に美しかった。
庭の花々。
正直、花壇?お花畑?でこんなに感動したの
はじめてだったきがする。
近くでガーデニングの国イギリスから
観光にきてた女の人も
こんなガーデンはじめてよ。すばらしい。
って言ってたから
素人の私の感想も間違いないはず。

色んな種類の色んな色のお花が並ぶのに
この綺麗で、かわいいおさまりは、
ナンダ。

色が完全にRGB
というか特色。
CMYKでは完全にむり。

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とってもかわいい。
色がちらちら。
とってもかわいい。
あぁ、私も女子だった。

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このお庭のサイズ感もよかった。
お庭を歩いて地中美術館の中へ。

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計算され尽くした
安藤忠雄さんの建築。

建物自体、足を踏み入れた瞬間から
不思議な非日常の大きな大きな作品の中に
迷い込んでしまった感じ。

上から下まで、前から後ろまで、
口をポカンとさせながら
すごい、、ものすごいぞ、ここ。

と、ふたりは歩き出す。

無機質なのに、自然をすごく感じる。
360°が作品というか。

温度や太陽の光、時間、目線、
それによって常に見え方が違うというか。
影ひとつとっても、
なんかそれに気付かされる感じ。

ほぇー


自然がアート。


ふー


さあ、モネの絵をみにゆこう。
友人念願の。

この空間も計算され尽くしてて。
靴を脱いでスリッパで鑑賞。

床もひとつひとつ敷き詰められた
大理石というからすごい。
歩きごこちがなんか気持ちい。

真っ白な空間に、
モネの絵が並んでいます。

大学でとっていた授業
美学の先生の話は前も書いたかもだけど
とってもためになって、

それからは美術館の絵を見るとき
いつも先生の言葉を
うろ覚えだけど思い出す。


遠くからみる。
近くで質感や細かい部分をみてみたりする。
やっぱり遠くからみる。

モネの部屋では
そのときまだ人も少なかったので
できる限り遠くからみてみた。
部屋出ちゃうくらい。
目を細めてみた。

そしたら
今更ながら、
素人ながら、
おどろいた。

これまでモネの絵は
なんとなく
色や、霧がかった感じが素敵だと
みていたけど、

目を細めて遠くからみてみると、
光と影のコントラストや輝き方で
大きな大きな絵が写真のように
リアルになった。
もやのかかった空気感温度感を感じる
リアルがみえた。


ひょえー
すごい。

目をあけてそのままみると、
モネ独特の空気感だけど、
目を細めてみたら、
写真のようなリアル。
近くからの大胆な筆感と
遠くからのリアル。


と、勝手にひとりで興奮して連呼。
(個人的感想)

やっぱり素晴らしい。


↑この感じでそれぞれの感動を
述べていくと、これは本当に
大変なことになる。

と、気づいたので
ちょっと気をつける。
整理して書く。



次にジェームズ・タレルの作品へ

『オープン・スカイ』
『オープン・フィールド』


空間の不思議。
視覚的錯覚。

人間て簡単に錯覚してしまうんだな。
簡単に、自分の範囲内の見方で
ものを見て認識してしまうんだな。

自分では気づかずに
事実は全く逆でただ何も言わず
誰にも気づかれずに
そこにあるってこと
たくさんあるんだろうなと思いました。

不思議な世界へ入っていった。

ウォルター・デ・マリアの作品も素晴らしく、
アートの中に自分が入ってしまった。

最初に見た瞬間のワーオ。
こりゃ、自然と口にしちゃいます。


なんだか、あまり現実世界に戻れない
不思議な感覚のまま、


李禹煥美術館へ。
安藤忠雄さんと李禹煥さんの
コラボレーションによる美術館とのこと。

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時がとまったかのような
静寂とか、いろんなものの本質を
感じるような空間でした。

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ここでは特に

日頃いかに自分が
情報過多で何が正しい正しくない
数字や評価や世間の目やで溢れた
都会にまみれて
迷子になってたかを思い知らされた
気がしました。

え!何これ難しい!
どうして、どういうこと。

そればかり求めていたけど、

なるほど。
考えるな、感じろ。

こたえはひとつじゃない。


とはいえ。
まだまだに私とって
時にアートは理解が難しい。

難しいぜ!
なんだろうこれは!!

なんなんだろうこれは!!!


点、、、て。

俺ぁまだまだひよっこだな。



不思議な感覚に包まれながら

美術館をひとまず後にして、
昨日行けなかった家プロジェクトの
『はいしゃ』へ向かうことに。

おじさんに道をきいて
行き方を変えてみたら、
まさかのアートとの遭遇。
こんなところに。


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おっきいのー


自転車で走るには
本当に気持ちの良い。
最高のサイクリングです。



『はいしゃ』

もともと歯医者さんだったお家。
なんだか、家自体が
コラージュして作られたような作品。
古くなった懐かしいおもちゃ箱のような。
アイラブ湯も大竹伸朗さんの作品とのこと。

中も色々な発見があってとても楽しい。

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さあ、お腹もすいたよ。


ランチの前に近くのANDO MUSEUMで
安藤さんのこれまでの作品や、
直島の美術館や作品が作られた過程などを
じっくり拝見。


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たくさんの時間や人、人の想いが集まって
完成があるんだなぁと感じました。


ランチはこちら。あいすなお。

かわいいのれんをくぐって
かわいいお座敷に通されて
おいしいゴハンを堪能。
とっても美味しくて、
体力も復活。


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こんでいるので
時間は余裕をもって。
ごちそうさまでした◎

ぷらぷらして

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ぷらぷら

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さぁ、
お腹もいっぱいになったので、
いったんここで
宿に戻って、自転車を返却。
途中、パン屋トコリで
またパン買って。

途中、I♡湯で
決めてたTシャツ買って。
友人は、猫に反応。

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バスでベネッセハウスへ。
塩アイス、ほんと美味しいよ。


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写真は塩アイスじゃない。

自転車もいいけど、バスもいい。
ゆらり揺られながら、到着。

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時間も迫ってて、駆け足となったけど
たくさんの作品が展示されていて
こちらも面白い発見がたくさん。

海辺の黄色いボートの作品をみて
何気なく振り返った窓の外に
同じ景色があったのを気づいた時は
鳥肌がたった。


オイ、オイ、オイ、オイ、

頭から離れなかった。
ふたりでずっとしばらく
オイオイ言ってた。

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すてきな夕日を眺めながら
次なるは
地中美術館のナイトプログラムへ。
バスを待つ間、眼下に広がる海をみてたら
浜辺にも何かアートのオブジェがあった。

まだまだ足りないなぁ。
また来たいなぁ。



そしてきました
ナイトプログラム。
( ※こちらも予約が必要なので
サイトでチェックを )

静寂。静かに変わりゆく空
ジェームズ・タレルに気づかされる。

あまりにも心地よくて
イビキも聞こえたし
わたしも記憶がとんだが

それに気づいた時は
ドキっっ  っとしました。

え?あれ!


ふわぁ



ナイトプログラムが終わり
これまた不思議な感覚で
ぽや〜っとしたまま外へ出ると
それは綺麗な綺麗な星空でした。

友人と、学生時代キャンプしながら
海辺川辺でみた流れ星を思い出しながら

直島さいごのよる。


アイラブ湯で身体をあたためて
買ったアイラブ湯のTシャツ着て。

先にあがっていた友人は
外で猫ちゃんとお戯れを。
とっても人懐こいニャンコで
猫好きの友人は顔がとろけてた。

時間も時間だったので
近くでごはん食べて一杯のんで。

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この日もバタンキューで
眠るのでした。

あしたは高松もどって
再うどん巡りじゃ。


直島、ありがとう◎◎












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合掌